書籍・雑誌

2022/01/21

犬部

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冬は本当に日の出が遅くて、6時半でも真っ暗な夜です。
その上、ず〜〜〜っと天気が悪いからよけいに暗い。
7時すぎにようやく朝の感じが出てくるかなあ。
今日辺りから、少しずつ速くなるらしいです。

 

さて、「犬部」という本、そして映画をご存じですか?

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本は数年前に発表されていて、読んだ方も多いかもしれません。
大学生の保護活動の話。

多分、私もいろんな意味で「犬部」ですよね(笑)
部活みたいなもんかも。

去年、原作から発展した映画「犬部」も制作されました。

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Amazon Primeで見ました。

最近の保護活動にまつわるあれやこれやが、意欲的に入ってました。

本も映画も、決して重くも暗くもないので、お時間ある時にぜひ。

 

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2021/09/27

あむ続編

2月に、ペンションのお客様からすてきな黒犬の絵本をいただきました。(その話

先日、「その続きを見つけたから」と、また1冊の絵本が!

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あむと青いリード

いきなり表紙であむが泣いてるんですけど?!

どうしたの〜〜〜??と急ぎ中を読むと

お盆に、あむの先代の黒犬が帰ってくる。。。そして。。。

お盆に黒犬が帰ってくるって、うちじゃん!

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この先代の黒犬がすてきなんです。
今度はこっちが泣かずにはいられません。

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もう胸熱です。

ちょっと切ないけど、愛に満ちたすばらしい作品。
こんな短いのに、余韻にひたれる。

この絵本を見つけてくださったお客様に、ほんとうに感謝です。
ありがとうございました。

もし、どこかで見かけられたら、ぜひご覧ください。

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2021/02/12

くろいぬ「あむ」

先日、郵便受けの封筒を開けたら、一冊の絵本が出てきました。

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「あむ」 by小風さち&山口マオ (amazonにリンク)

いきなり黒犬!
黒犬だ!

ページをめくっていくと

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脱走して、海に行っちゃう黒犬の話。

子供向けの絵本ですが、リズム感のある文も心地よく

このオス犬「あむ」のキャラが、ナツそっくり。

泣き笑いで読みました。

毎夏のようにペンションにおいでいただいたお客様が
この絵本を見つけて、やもたてもたまらず、
「これは藍へ送らねば!」と思われたそうです。

うちの黒犬達をこうして思い出してくださっているお気持ちがとてもうれしい。
そして私達にシェアしてくださったことも。

心に沁みる大切な絵本になりました。

 

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2020/04/14

うちで読もう

石垣島内でもついに感染者が出て、本格的非常事態になってきました。
着々と用意してきたので、籠城するのみです。
 
市立図書館も早くから休館になってしまい、その後オープンしたと思ったら
またすぐ休館したりなんですが
タイミング良く、本を借りることができて読んでます。

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ブータンの女性作家による小説です。
1匹の犬を通してみる、現在の等身大のブータン。
「世界一幸せな国」というフィルターをとおさない、
ブータンの普通の姿が見えます。
犬に対する態度は、いたって普通。人間そうは変わらない。

しかし、やはりそこにはブータンらしい価値観があり
静かな境地が描かれます。(犬のだけど)

 
もう1冊は、


表紙のイラストだけでも飛びつく本
更に興味をひくタイトル

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裏表紙は
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そして表紙を開くと

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とりあえず借りよう!
まったく予備知識なしで読み始めました。

 
ちょっと村上春樹ぽい雰囲気かなあ・・・

(それらしく書いてみる)

原題が”Dogwalker"なのに
いったいなんだって「世界の涯てまで犬たちと」なんてエモーショナルな邦題にしたんだろう。
短編集か。
どれどれ

・・・・・・・・
Dogwalkerの話じゃない。
それはもうアベノマスクがマスク製造工場何十個も作れる税金を使うってほど明らか。オッケー

それではいったい何の話なんだと、君は聞くかもしれない

ボクはまずプレーヤーに細野晴臣の「ホソノハウス」をかけてから
キッチンでコーヒーを入れ始めた。こういう時は時間をかけて、じっくりと。

そう、犬の本の話だ。いや、あれは犬の本とはいえないだろうな。
ちょっと変な人達と、ちょっと変な動物による、かなりおかしな話だ。
やれやれ
 
でも、きっと君は気に入ると思うよ。

読み終われば、どうして邦題があんなふうだか
うっすらとわかるかもしれない
それにしても「果て」じゃなくて「涯て」なのは何か意図があるんだろうな。

(なんのこっちゃ。でもおもしろかったです)

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2018/07/02

ハリー・ポッター続編

私はハリー・ポッターの大ファンで、もともとのシリーズは全巻夢中で読みました。
映画も大好き(魔法が視覚化されるのはおもしろい)
でも終わってしまったので残念無念。

 
映画では新シリーズとして「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
がJ.K.ローリング脚本で制作されましたが
私としては、いまいち?な感じ。
 
そして演劇として「ハリー・ポッターと呪いの子」が2016年にロンドンで初上演。
もちろん原作者ローリングも脚本に携わった正式の続編。
シリーズ最終作の最後に書かれていた19年後からの物語。
ハリー達は中年となり、その子供達が中心となりながら
シリーズ各編に登場した人物も多数出てきます。
舞台でどうやったのか、過去シーン回想も多数。
 
 
現在は、ロンドン、ニューヨーク、オーストラリアで上演されているそうですが、観客はネタバレしない約束。
  
私は別に約束してないから、ネタバレしてもいいですけど
でもしない。
 
ネット上には、本を読んだ人や舞台を見た人があらすじ書きまくってますが
ほんとに、知らずに読んだ方がおもしろいです。
保証します。
私もタイトルと大人のハリー達しか知らない状態で読みました。
 
ハリー・ポッターの全巻を読んでない人は、全然おもしろくないかも。
それぐらい、シリーズファンへのサービス満点。
もう、「ああ、あの人が・・・」「こんなことを・・・」とか泣けてくるぐらい感動します。
 
ハリポタファンの方にはおすすめです!
 
 

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2017/11/21

ヒストリア

年のせいか集中力が続かず(年のせいではないかもしれない)
なかなか読書もはかどらない昨今
収納場所もないので、なるべく本を買わないことにしている昨今
ですが、本屋さん店頭で平積みされたこの本を見つけたとき
600ページ、4cm近いという分厚さにも関わらず即買いしてしまいました。

 
池上永一は石垣島出身で、かねてからその作品のファンで
ほとんどの作品を読んでます。
NHKで仲閒由紀恵が主役を演じた「テンペスト」が有名でしょうか。
 
彼の作品では、颯爽とした知的な女性が主役のものが多いのです
これは、まず表紙で「なぜゲバラ???」 と思いました。
(読後の今でも表紙デザインは絶対間違ってると思う)
 
帯の宣伝文句を見ると
 
「第二次世界大戦の米軍の沖縄上陸作戦で家族すべてを失い、魂(マブイ)を落としてしまった知花煉。一時の成功を収めるも米軍のお尋ね者となり、ボリビアへと逃亡するが、そこも楽園ではなかった。(中略)数々の試練を乗り越え、自分を取り戻そうとする煉。一方、マブイであるもう一人の煉はチェ・ゲバラに出会い恋に落ちてしまう……。果たして煉の魂の行方は?」
 
なんですって〜〜〜〜〜?!?!?!?!w(゚o゚)w
 
もう読むしかないですよ!
沖縄戦から米軍のお尋ね者でボリビアでチェ・ゲバラですよ
どうやっても想像もできないストーリーがそこに待っているはず!
 
私は物語が好きです。
その世界に引きずり込まれて、どっぷりとつかるのが好きです。
 
これは極上の冒険活劇の世界に連れて行ってくれそう。
 
600余ページをものともせず読みました。
1回読んで、すぐ2回目を読みました。
複雑な物語です。くらくらします。
沖縄戦から、戦後、現在へと沖縄の人々がたどった苦難をからめながらの
文字どおり地球上をまたにかけた、壮大な設定
魂(マブイ)という存在が実在する設定(沖縄では実際に存在しているようです)
自分にはあまり馴染みのない中南米世界の様子
ヒロインはパリコレに身を包み、ものすごい大活劇を繰り広げます。
 
スパイとの攻防、カーチェイス、空中戦、核爆弾
その一方で、サトウキビ作り、米作農業に汗を流し
沖縄料理やボリビア料理を時間をかけて作り
ディオール、イブサンローランを着こなし、ウェディングドレスを手作りし・・・
もうどれだけ書いても、「いったい何なんだ〜〜??」でしょ
 
気宇壮大な世界から一気にラストで現実にひきもどされる衝撃
 
読書という楽しみを存分に味わえさせてくれます。
 
そして沖縄の人々の戦後の歴史・その想いを今一度考えさせられます。
 
作家の思いが詰まってあふれそうな饒舌さはありますが
決して冗長ではなく
文字どおり傑作です。
厚いだけじゃない、熱い本です。
 

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2015/06/08

おしゃれ手帖

島生活も長くなると、どんどんカジュアルになり
いい年して、基本はTシャツにパンツ
スカートで外出するのは1年に1回あるかないか。
そんな私がファッション誌を購入することも滅多にないのですが
そんな私がファッション誌に出ちゃいました!


樋口可南子さんが表紙の「大人のおしゃれ手帖」7月号
ぽん母さんのお友達の一人としてご紹介いただきました。
(ちなみに使用されているのは十数年前の写真ですので

11392856_10206797234834660_43964469 ありがたいことです。
石垣島の犬猫の家族募集中」も掲載していただきました。

年代が合うので、その他の記事も興味深いものばかり
また、おまけ(?)についてる
フランス生地のトートバッグがすばらしい!
色もシックで、ファスナー付きで、びっくりするぐらいすてき。

最近の雑誌って、どっちがメインかわからないぐらい
すごいオマケがついてますよね。
オマケ目当てで買うことも多いんでしょうか。

島では売ってないブランドのバッグ付き雑誌(雑誌付きバッグ?)など
あると、ついつい手が出そうになります。
グリコのオマケを思い出します。
オマケほしさに買う?



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2015/03/14

村上さんのところ

一昨日は、終日冷たい雨が降り、ほぼ終日灯油ストーブをつけてました。
今日は25度以上あるような、蒸し暑い日となり
冷房をつけた人も多かったようです。
アップダウン激しすぎ!
私は変温動物じゃないかと思うぐらい、急な温度差に弱いので
若干ダウン気味です。

作家の「村上春樹」氏は皆さんご存じと思います。
毎年ノーベル文学賞を取るのでは?!と騒がれてます。
しかし、当のご本人は、そんなことは意に介してない様子で
最初から、とてもマイペースな人ですよね。

そんな村上さんが、今年になって
村上さんのところ」というサイトを立ち上げました。
これは「村上さんに質問をすると、村上さんが答えてくれるかもしれない」という企画で
2週間質問を募集しました。
私もしようかと思いましたが、村上春樹にしたい質問、というのが思い浮かばず
いつのまにか締切。
なんと3万通も集まったそうです。

それに村上春樹氏本人が、お返事を書いているんです。(今も進行中)
そのQ&A集がこちら

これがおもしろい!
実にたわいない質問から、深遠な話までいろいろ。
そんなに深く考えずに、質問すればよかったのね、という感じ。
村上さんは、時にユーモアを交え
時には辛辣なほどストレートに
簡潔な答を返していきます。

村上さんは猫好きなので
猫関連の質問というか、猫話も多く、
村上さんは、次に飼う猫の名前は「ペロンパー」にするそうです。
(どんな名前だ?!)

「それ私も聞きたかった!」みたいな質問がきっとありますから
お暇な時にどうぞ。



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2014/07/26

ドラマより本?

最近、朝ドラにつっこみまくりで、楽しいのかどうかわからなくなりました。
中学生の頃「赤毛のアン」シリーズに夢中だったので
とても楽しみにしていたんですけど、
なんか村岡花子女史像がぐだぐだに・・・

ドラマが始まった時に、柳原白蓮のwikiを見てびっくり。
「ほんとにこんなことが??」とそのあまりにドラマチックな一生に驚愕しました。
その白蓮事件も、なんか卑小化されている感じで、もやもや。

それで図書館へ行って、関連本を読もうと捜したところ
これを見つけました。

永畑道子著「恋の華・白蓮事件」

小説でなく、残された資料や、関係者の子・孫本人に取材した話などで
白蓮さんの姿が描かれます。

読んで、すっきり!
駆け落ち相手は、もっとちゃんとした人でした。

そして村岡さんに関しては、もちろんドラマの原案(原作じゃない)

村岡花子さんのお孫さんによる本です。
これを読むと、まさに求めていた世界が広がります。
ときめきます。

どうしてドラマは、もっとこの本にそわなかったのか不思議です。

でも、ドラマの伝助さんは、すばらしい役者(吉田鋼太郎)さんのおかげで
実在の人以上の魅力をはなち、悪役になるはずが人気者になったのは
おもしろいです。

なんだかんだ言いながら、きっとドラマは最後まで見ると思います。


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2014/05/14

右巻き左巻き

(種名を追加しました)

皆さん、次の二枚のカタツムリの殻をご覧ください。
05141
05142 色と形以外に大きな違いがあります。

それは上は右巻き、下は左巻き、ということ。

???ですか?私もそうでした。

こうして置いてみて、開口部が右なら右巻き、左なら左巻きです。
言われてみたら簡単。

で、この左巻きのカタツムリはそこら中にいるわけではないそうです。
日本のほとんどの地域には右巻きしかいません。
左巻きのカタツムリがいるのは八重山諸島近辺ぐらいとか。

どうしてそうなったか?

それはここに、カタツムリを主食とするイワサキセダカヘビがいるからだそうです。
そのヘビは右巻きのカタツムリを食べるので、
ヘビに食べられないように左巻きに進化したカタツムリが生まれたそうです。


この本「右利きのヘビ仮説」を読んで知りました。
石垣島と西表島でフィールド調査をされた研究者さん
この学説を証明するまでの経緯をおもしろくわかりやすく書いた物で
おもしろくて一気に読んでしまいました。

小学生の時から数年おきにカタツムリ飼育をしていた私です。
こんなわくわくする世界が、自分の家の周辺にあるとは!

05143向かって左の大きい(直径4cmほど)のはイッシキマイマイ
珍しい左巻きのはクロイワヒダリマキマイマイ
画像の左巻きのは空じゃなくて、生きてます。
雨続きの朝、うちの庭にいました。

幸い?くだんのヘビは目撃したことがありません。
この本にはカタツムリの写真だけでなく、ヘビの写真も盛り沢山です。
旅した石垣や西表の話も盛り沢山。
西表島の知人の写真も出てきてびっくり。

身近で地味なカタツムリにも、知れば興味の尽きない秘密があるんですね。
こういう話が好きな方には、この本は断然お薦めです。

この本が出版された後、更に興味深い事実も発見されました。
イワサキセダカヘビにムシャムシャ食べられる右巻きイッシキマイマイは
身を守るために、トカゲのようにしっぽを切って逃げる技を身につけたそうです。
深いぞ!カタツムリ!!



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