天使昇天
2006年11月、捨てられてたかわいい犬を連れ帰った。
みなみ達と比べて、ずいぶん小さいので、これが噂の小型犬か、と思った。
(実際は8kgあると中型になるそうで)
みなみ&ナツのふところにガッツリ飛び込んで、みんなのペットのような存在に。
我々含め、みなみ達も甘い甘い。
しかし、そんなケンもしっかり優しい子に育って
2010年、ナツ亡き後、ヤンチャ度はおさえて、
増えてきた保護犬達の世話をちゃんとしてくれるようになっていた。
人にかわいがられるのが大好きで、我がペンションの営業部長でもあった。
たくさんのケンちゃんファンが会いに来てくださった。
本当にありがとうございました。
前回アップしたエンヤコラは、どれも遅すぎて、やはり4日にグルグルしたのが最後で
翌日からは立ち上がることも難しくなった。
4日夜はレストラン気分でナプキンしてシリンジディナー。
100%液体状態でもうまく飲み込めないので、こぼれること多し。
家の中だと吠えるけど、外に出ると静かになるので、5日はお庭でランチタイム。
この頃、スコールが多くて、庭に出してあげたくても、暑すぎるか雨かで困った。
、
息を確かめるぐらいグッタリ眠っている時間が増える一方、
夜になるとワンワン吠えて、立たせろ!とバタバタ大騒ぎ。
トイレがしたいので庭に出すけど、立てない。
介助してもすぐ回ろうとするので倒れる。オシッコできない。
その繰り返しでケンのイライラは増すばかり。
大声で吠え続けて、やがて疲れて、ぐったり。
声が枯れるまで吠えてノドが乾くから、夜中でも明け方でも水分や液体フード補給。
完全に昼夜逆転したような形。
それでも、最後までオムツは必要無し。
もちろん結局寝たままするしかないけど、本人としてはちゃんと吠えて教えた。
プライドの高いケンちゃん。
気分転換でお散歩は毎日。(↑7日)
寝ているようでも、わかってるみたい。
ワンワン吠え続けていても、お散歩から帰ると静かになった。
しかし、ついにせっかく摂取したものを即時吐き戻してしまうように。。。
お腹がすいて、ケンのお腹がグーグー鳴るんです。
でも、何も食べられない。食べさせてあげることもできない。
いっしょうけんめいシリンジ給餌をしても、吐き戻す。
今にも死にそうにぐったり寝ているかと思うと、大声で吠えて手足をバタバタして暴れる。
1週間以上ろくに食べてないのに、どこにそんな体力があるのか?
断続的に数時間つづくそれは、もう発作としか呼びようのない激烈さ。
認知症のせい。
意志や体力に関係なく、それが止められないケンの苦しさ。
ケンも私達も、精神的にも肉体的にも追いつめられた。
獣医さんと連日電話相談しながら
ケンの限界をさぐりました。
でも、ケンが目の前で餓死するのを見てるなんてできない。
数日延命するための点滴は考えなかった。
点滴でお腹はふくれない。
ケンは立てるようにはならない。
発作はまた起こる。
私達の考えは、もう不治の状態になったら、無理な延命はしない。
他の考え方もあるのは承知ですが、私達はこの方針に。
かわいいケンの苦しみを長引かせないことに。
次の発作が起きる前に、やすらかに逝かせてあげたい。
最後に大好きなバンナ公園に行きました。
日射しと風を感じることができたはず。
この後、獣医さんに行きました。
直前にアニマルコミュニケーションをしていただいたので、ケンの望む形で送り出すことができました。
10月8日午後5時、ケンちゃんは天国に戻りました。
本当に天使のような子でした。
かわいくて、心がきれいで、自分が大好きで、それでいてみんなに気を使うような。
この15年間、我が家の末っ子ちゃんとして、みんなの心を満たしてくれました。
今頃はみなみ&ナツ、そしてぽんぽんもいっしょにニコニコ走り回っていると思います。
ケン、ほんとうにありがとう。大好き。
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コメント
最後にいつたバンナ公園で幸せの風を感じて
旅立ち、
写真見ても幸せそうです。
介護の疲れも大変でしたが、安らかなケンゃんお顔見ていると幸せ犬でした。
おもいでいっぱいで、事あるごとに話に出てくるでしょうが
それが、供養になるとおもいます。
また、会えるわね、ケンちゃん☆
投稿: アンナのママ | 2021/10/10 00:33
けんちゃん、
うちの子たちのお相手も、私たちへの接待も、
とてもとても楽しかったです。
藍さんちに出会い、たくさんの人たちと出会い、
悔いのない犬生だったのではと思います。
ありがとう、けんちゃん。
里美さん、ゆうゆうさん、
天使と出会えてよかったですね。
出会いがなかったら、楽しみも悲しみもないですよね。
いつも天使たちがペンションを見守ってくれてると思います。
おつかれさまでした。
投稿: | 2021/10/10 10:00
いつもけんちゃんのファンでした。
みんなに愛されて幸せな犬生でしたね。
ありがとう、けんちゃん!
投稿: リボンママ | 2021/10/10 18:20
>アンナのママさん
そうおっしゃっていただけるとホッとします。
これから犬達の思い出話で暮らす余生を楽しみます。
>?さん
ほんとうにケンと出会えて私達が幸せでした。
こんなかわいい子がうちに来るなんて、どんなにラッキーかと。
何度も会いに来てくださってありがとうございました。ケンは本当に幸せ者でした。
>リボンママさん
うわぁ、どうもありがとうございます。幸せな子だったと思います。
投稿: 藍mi-goro | 2021/10/10 20:47
おつかれさま
みんな、おつかれさまでした。
沢山のステキな思い出ができました
また逢う日まで!
投稿: みん | 2021/10/10 22:27
映画や小説で実人生と違う生を体験するが、生の違った時間を重層的に味わうこんな方法があると、あなたのブログが教えてくれる。
投稿: oga | 2021/10/11 15:02
>みんさん
ありがとうございます。はい。たくさんの思い出があります。自分でブログを読み返して楽しみます。
>ogaさん
そうですねえ。出産やら認知症やら老衰やら、いろんな経験をさせてもらっています。
このブログが自分にとっても貴重な記録になっています。
投稿: 藍mi-goro | 2021/10/11 22:34
キャンキャンケンちゃんが、どんどん落ち着いてしっかりケンちゃんになっていった。
藍さんの愛を思う。寄り添う心に響く、風に揺れる心。
投稿: KAEL | 2021/10/12 08:00
>KAELさん
ほんとに若い時はキャンキャンやんちゃなケンでした。それがいつのまにかしっかりお兄さんに成長してくれました。そして私達を追い越していきました。
投稿: 藍mi-goro | 2021/10/12 19:12
かわいいかわいいケンちゃん
ペンションでは熱烈歓迎ありがとうございました。
思い出はいつまでも。
投稿: MT ST | 2021/10/12 23:37
お世話になっております
IVSテレビの井坪と申します。
突然の連絡申し訳ございません。
下記URLにあるシンメー鍋のお写真に関しまして、
番組に提供いただくことは可能か??を確認したくご連絡致しました。
https://peacefulblue.air-nifty.com/blog/2012/07/60-24e0.html
もし可能でございましたらメールでご返信いただけますと幸いです
よろしくお願い致します。
投稿: IVSテレビ 井坪 | 2021/10/13 17:26
>IVSテレビ 井坪さん
この記事の内容を見ることもなく、無関係なコメントを書き込むのはむちゃくちゃ失礼です。
どういう脈絡で何に使用されるかの説明もありません。絶対に画像使用は許可しません。
投稿: 藍の人々 | 2021/10/13 20:37
>MT STさん
ほんとにかわいがっていただいてありがとうございました。
思い出もまた載せていきますね。
投稿: 藍mi-goro | 2021/10/13 20:49
本当に、ありがとうケンちゃん。かわいいをいっぱい振りまいてくれて。うちのぽんぽんと仲良くしてくれて。君たち本当に仲良しだったもん、また一緒にお昼寝できるといいね。今とは違って本当に人が少なかった海で、みんなでいっぱい遊んだね。あれがきっと天国だったと思う。今しばらく、あの海で、みんなで待っててね。
藍の皆様、お疲れ様でした。
夏に車で通り過ぎても、いつも気づいてもらえないくらい乳母車のケンちゃんを注視していた藍の皆さん、その愛に包まれてケンちゃんは間違いなく幸せだったと思います。
投稿: ぽん母 | 2021/10/14 19:48
>ぽん母さん
そうそう、私達は既に天国を経験してますね。
きっとあのまんま今は本当の天国にみんないるはず。
かわいいいっぱいのケンはさいごまでかわいいケンでした。
投稿: 藍mi-goro | 2021/10/15 20:46
「ケンちゃんの歴史」を読んでます。まさに犬に歴史ありです。まだまだ途中なので、後から続きを読みます。大阪に来た犬たちもケンちゃんにはお世話になりました。
投稿: cuora | 2021/10/19 09:50
>cuoraさん
ブログってありがたいです。
最近サボりがちだったけど、まさにそれぞれの犬の歴史を振り返れます。
投稿: 藍mi-goro | 2021/10/19 13:07