平和学習
6月23日は沖縄では「慰霊の日」。
公休日になります。
毎年、幼稚園から高校、一般まで、あちこちで平和について考える催しが開かれます。
学校では「平和学習」として、子供達が劇をしたり、戦争経験者の話を聞いたり、戦跡めぐりとか、さまざまな形で取り上げられます。
今年のとある平和学習を見る機会がありました。
音楽グループによる催しで、コンサートと聞いていましたが違いました。
一人芝居の演劇、朗読、歌、それに音楽が組み合わさったもの。
小学生には難しい言葉や内容もどんどん使われて、
その内容も過酷でハードでした。
でも、それが戦争の現実だということを伝えたかったのでしょう。
米軍が上陸して、大変な激戦・殺戮が行われた沖縄本島周辺と違い
八重山では、米軍の空襲で亡くなった人より
日本軍に強いられた強制疎開の結果、
餓えとマラリア罹患で亡くなった人のほうがはるかに多いのです。
波照間島では全人口の1/3がマラリアで病死。
八重山では人々の命を奪ったのは日本軍。。。
女子供も容赦なく重労働にかりだされ、
中高生男子は、敵が上陸したら戦車に体当たりする訓練にあけくれたそうです。
現在イスラムで行われる自爆テロと同じ図。
「八重の桜」でもそうですけど、女子供まで戦いに出るということは
もう絶対的に負けている、負ける、ということ。
現在の日本が再び戦争に向かっていることも指摘されたました。
不戦の誓いである平和憲法を変えようとしていること。
我々は先の戦争から何も学んでないのか、と。
子供達より、我々大人に向けられた言葉。
この子供達を再び餓えさせ、死なせるのか、と。
愚かな道に再び進まないよう覚悟して望まないといけない。
明日、沖縄本島で開催される沖縄全戦没者追悼式では
与那国島の小学生が代表に選ばれ、自作の「平和の詩」を朗読します。
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コメント
与那国島の小学生の詩は、何にもまして心をうちました。よかったです
淡々と、思いのタケを読みあげて、飾り気もなにもないけれどすばらしかった。
そのあと安部首相とアナウンスがありましたけど、テレビ消してしまった。どうせ、言うこと決まっているから。
投稿: アンナのママ | 2013/06/23 17:34
>アンナのママさん
小学1年生のわかりやすい言葉で真実の真ん中だけを伝える詩ですよね。
毎度同じ事云うだけなら、安倍さんとか来なきゃいいのにと思います。
でも日本の総理が来ないのも問題ですしね。。。
投稿: 藍mi-goro | 2013/06/23 20:07