電力の需給検証委員会
名前だけ見ると、私達が知りたいことを検証する委員会です。
どの発電所から供給される電力量はどれぐらいか?
発電方法別では、それぞれどれくらい供給されるのか?
また需要面では、区域別にどれ位消費し、関西の府県毎にどれ位消費しているのか、を前年のピーク日を開示し、新聞やインターネットで知ることができる、と期待していました。
当たり前のことですが、電力会社は月々の電力料金で成り立っているのですから、
顧客である利用者の不安を解消する努力をすべきです。
しかしながら、検証委員会の委員にすら、原発を稼働させれば○○万kW(言う度に変わる)と電力会社が口頭で説明しているだけなのに驚きました。
大飯原発を稼働すれば過不足ゼロになるとの帳尻合わせにあきれてしまいます。
当然ながら、需給面に関する細かなデータは、口頭などでなく、常にそのデータを資源エネルギー庁の幹部が確認でき、経産省も同様に確認できないと、管理などできるはずもなく、何のための組織か、根本的な話に戻ってしまいます。
関係省庁も本来は電力会社に積極的な情報開示を促すべきですが、やってないようです。
広瀬隆さんは「日本全国の自家発電量は6000万kW(原発総発電量より多い)」と言ってます。(こちら)
飯田哲也さんは「四国の余剰自家発電から関西電力管内に供給すれば良い」とTVで言ってました。
大飯原発に関しては「今までより再稼働へのハードルは上げた。絶対安全とは言えないが。」とは経産大臣の発言です。
福島では燃料棒の取り出しをはじめ、未だ課題山積みなのに。
IAEAからは、日本の場合、原発は施設外に問題があると指摘されています。
地震洪水などの自然災害をさしてます。
大飯原発で事故が起きれば、様々な面で日本を代表する京都も被害を受けます。
京野菜は食べられなくなり、除染している寺院仏閣へ観光客が行くわけもなく、
多種多様な被害が想定できます。
なぜ、当面自家発電を活用し、再生エネルギーに移行しようとしないのか?
分野は異なりますが、少し前まで、レアアースを中国頼みだったのが、
自動車メーカーでもリサイクルできるようになったのだから、
自然エネルギー分野でも、同様の前進が期待できるのでは。
それまでは、自家発電を他電力会社と融通し合うとか、脱原発の方法はあるようです。
しかし、電力会社は民間の自家発電量を無視し続け、電力会社の供給量のみ話し、「原発がないと足りない」と繰り返すばかり。
今までは、大量に電力を消費させて電力料金が増大すれば、業績も良くなり、株価も上がる、という時代でした。
経済優先・原発推進・天下り先確保、という時代から、
国民の生命財産を守る脱原発に、
今、変わらなければ、この国が自滅します。
byゆうゆう
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コメント
「原発がないと足りない」
えっ、そうなの、じゃいいよ、足りなくても、不便なのとかガマンするから~w
「あなたは良いかもしれないが、病院など足りないと困るところがある」
うん、そうだね、しょうがない!アタシもっとガマンするわ~、周囲も節電するって言ってるヨ~w
ねえ!?!?
投稿: みん | 2012/05/18 23:47
みんさん>>>
コメントありがとうございます。
家庭で、1時間に10分エアコンをオフにする。
これを6世帯でシフトすると、無理なく節電できる、とか。
単純に6分の1にはならなくても、節電方法は、いろいろ
あるようです。
病院、製造業、停電は論外、節電も難しい所はありますが。
投稿: 藍ゆうゆう | 2012/05/19 12:34