田中優&まーちゃん全国ツアーin石垣島
昨夜、石垣島で開催された講演会に行ってきました。
田中優さんは反原発運動をずっと続けている人です。
まーちゃんは西表出身のミュージシャンで、今は「復興支援NGO心援隊」を主催しています。
今回も福島の子供達20人を西表に招待して、8泊9日の楽しい夏休みをプレゼントしました。
まず、福島に何度も行っているまーちゃんによる福島の現状報告。
それから、田中さんの講演。
話は蕩々と流れるように盛りだくさんで止まることを知らない。
今日は、大ざっぱに講演内容をまとめてご紹介したいと思います。
講演内容テーマは、
(1)放射性物質セシウムの拡散状況。内部被曝について
(2)政治はどうして原発推進から脱原発に向かうことができないのか。
政治が脱原発できないのなら市民レベルで。
一度事故が起きたら「想定外」と言っているうちに取り返しがつかないことになる原発から
(3)自然エネルギーに転換し、電気のことで子供の将来や市民生活を、政治家や電力会社に台無しにされない国にしなければならない。
記憶する限りで、もう少し詳しく書きます。
(1)セシウムはほこりに付着するそうです。
家の屋根・雨樋・雨樋の泥・庭木の葉などです。
福島でも森を境に数値が変化しているそうです。
森の木の葉がセシウムを吸収した形になってます。
田中さんによると、腐葉土になる前、森の落ち葉を回収し、フィルターをつけて焼却すれば何ら問題ない、とのことですが、腐葉土になる前までの時間との戦いです。
NHKのETVでも放送されましたが、個人でやれば家屋の除染は、高圧ホースを使ったり高所作業を何時間も続けることになり、危険度もあがります。
森の木の葉の回収にしても、人員確保が大変です。
国は市民の為には動かないでしょう。
田中さんは、60歳以上の有志を募って、落ち葉を回収するとおっしゃってました。
(2)ほとんどの政治家は、自民党時代は電力会社と、民主党は労働組合と政策協定を結び、原発を推進することが条件にあるそうです。
選挙の時に「原発推進?脱原発?」「電力会社又は労働組合と政策協定を結びましたか?」なんて候補者に聞いても無駄なんです。
原発のある所の知事が、自ら「廃炉にします」なんて言えません。
私は思うのですが、何かあった場合の被害が広域になることから、該当する県や原発立地自治体で再稼働を決めるのは実情に合わないと思います。
たとえば、佐賀県が原発の再稼働を了承しても、今や長崎県からすると受け入れがたいでしょう。
全てを失う事故の影響は広範囲ですから。
(3)自然エネルギーの開発も、日本の技術が高いことが世界でも認められています。
島国アイスランドの地熱発電の14/17基が日本製。
日本国内では福島の事故を経ても、「国立公園内だから・・・」とか「供給が不安定だから・・・」とか普及に歯止めがかかります。
風力なら風任せ、太陽光なら天気が頼り、というレベルから国は前進しようとしないのは(2)の理由が無関係ではないでしょう。
もう省エネ家電(冷蔵庫はこの10年の進歩で消費電力が激減したそうです)の購入や自家太陽光発電等で節電し、自衛することが重要に。
とにかく高い電力料金が更に10%値上がり、現状の原発を推進する力は大きいですが、
福島原発は収束には向かってない現状で、知りたい情報を国・電力会社が出さないと、健康をむしばむ状況は広がり続けます。
高い電気料金が更に値上げされても払いながら、情報は隠す、では納得できない人も多いと思います。
講演会でも紹介された、九大の太田教授による洋上風力発電の話はこちら。
米国のオバマ大統領も自然エネルギーで景気浮揚を図ったら、ほとんど日本製だったとか。
喜んでイイやら悲しいやらです。
とにかく様々な情報の中から、何が正しいかを見極めていきたいです。
石垣市民の被災者の方々の支援活動の内容等は後日。
by ゆうゆう
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コメント
こんにちは
田中優さんとても勢力的に活動されているのですね。友人が講演会
に行ったけれどとても解りやすくお話しされていたと聞きました。
(2)について、どうか諦めないで地元の国会議員に意見をする事
から始められます様にと思います。国会議員にとっては投票率が命
なので労働組合が助けてくれても、結局は一般市民の民意に反する
事をし続ければ議員になるべく票を集められなくなると思います。
何党でもいいから脱原発の議員さんに票を入れたいですね。
ゆうゆうさんのように、ブログ等を通じて正しいことをできるだけ
多くの人に知ってもらうことがとても大切だと思います。動物の殺処分
と同じく無関心(意図的でなくても)が一番罪な事だと思うので、、、。
投稿: オト母 | 2011/09/03 15:42
オト母さん>>>
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りです。選挙の投票率を上げ続けることが、
特定の団体の割合を下げることになり、民主主義が始まる
第一歩ですね。
(私たちは、選挙には必ず投票に行きます。)
テレビの前でゴルフ中継を見ながら、低い投票率が流れるたびに
『いかがなものかねー。」と言って投票所に行かないお父さんや
投票用紙をゴミ箱に入れる人、投票へ行きましょう、
投稿: 藍ゆうゆう | 2011/09/03 17:56