レプトスピラ
先日(10/12)の地元紙朝刊に
「レプトスピラ症に注意」という記事が出た。
人間向け注意。
この地方では、風土病のようなもので多いらしく
秋に流行るので「秋疫(あきやみ)」と呼ぶ事もあるらしい。
でもこれは犬にも感染する病気で、
ナツもこれに罹った可能性が大きい。
後でわかった事だけど、今年はこれと疑わしい症状で、
大型犬が何匹か死んでいるそうだ。
これに罹ると、腎不全・肝不全となり数時間から数日で死んでしまうそうだ。
ナツの症状はピッタリこれだった。
レプトスピラは混合ワクチンに含まれている。
うちも毎年打っていたんだけど、
今年は私が前半動けなかった事もあって、ちょっと間があいていた。
7月に打ちにいったら、その日はなぜか営業日にもかかわらず、獣医が開いていなかったりした。
そんなこんなでズルズルと接種が遅れていた。
何をどう言った所で、100%私達の責任だ。
獣医によると、レプトスピラは10種類あって、
ワクチンにはそのうち2−3種しか入ってないから
ワクチンを打っていても、やられる時はやられるらしい。
それにしても、かえすがえすも悔やまれる。
ネット上で、「ワクチンは毎年打つ必要はない」なんて記事を散見していたから、遅れてもつい「大丈夫らしいよ」なんて、自分に都合良く解釈していた。
これまでみんな丈夫で、ほんと病気一つしたことがなかったから、完全に油断というか慢心していたのだ。
石垣島は都会とは違うのだ。
うちの子達は、きれいな道しか歩かない都会の小型犬とは違うのだ。
水たまりも歩けば、川にも入る。
近くのキビ畑は感染源の野ネズミだらけだ。
油断していい環境ではなかったのだ。
かえすがえすも悔やまれる。
同じ環境で、同じ条件で暮らしていて、ナツだけが感染したのも、この病気だと思わせる一因。
なぜならナツは水辺での棒取りが好きだから
海に行けない時は、川で棒取りをさせていた。
私は夕方の散歩は1匹ずつしていたから
ナツだけをキビ畑の横を流れる近くの川に連れて行って、棒取りをした。
ナツの喜ぶ顔が見たくて。
毎回2回ぐらいだったけど、キビ畑脇に落ちている棒を拾って、棒取りをした。
きっとこの棒に、ネズミの尿がかかっていたのではあるまいか。
それを噛み締めてしまったから感染したのではあるまいか。
その川に、他の子も行ったけど、感染してないから。
かえすがえすも悔やまれる。
でも、ナツは棒取りが好きだったから。。。。。
何度、どう考えても、最終的にはそこに考えが回ってくる。
ナツは棒が好きだったから。。。。。しかたないよ。。。
これも、自分の責任を軽くしたいが為の逃避だろう。
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コメント
お気持ちはとてもお察しします…。
そんなふうに考えてしまうの、とてもよくわかります。
なぜなら私は、
こうやって何かがあった時、
自分を責めるのは得意だったから。。。
でも、予防って、絶対万全100パーセントにはいかないです。
人間も動物もです。
ご自分を責めてしまうお気持ちは、
とってもとってもお察しします。
ただ、ナツちゃんは、
そんな風に考えてるおかあさん(たち?)を見て、
どんなに思うでしょう…?
劣悪な境遇から家族として迎え入れてくれて、
こころをほぐすのをゆっくりゆっくり手伝ってくれた
かけがえのない家族が、
自分が不慮の病気になってしまった事を
自分の責任だ…と思っていること。。。。。
「おかあさんたちのせいじゃないよ、そんなに責めないで~。」
…って、
思ってるんじゃないかな?とわたしは思います。
・・・すみません,
ナツちゃんのほんとの気持ちは本人じゃないとわからないけど…。
なんか、そんな気がしました。
投稿: youko | 2010/10/17 03:35
やっぱり堂々巡りになってしまいますよね。
でも、いろいろなところに感染源があるのであれば、やはり偶然という要素が強いのではないかと思います。
私には、ナツのあのパワフル元気な棒取りの姿がとても印象的です。
ナツは、棒取り、とても楽しんでいましたよね。
ナツは、棒取りを教えてもらって、とっても幸せだったし、うれしかったんじゃないかと思います!
投稿: 釧路マナブ | 2010/10/17 10:27
>youkoさん
ご心配かけてすみません。
ナツが私達を責めてないのはわかっています。
でも、飼い主の責任は責任としてある訳ですから、万一にもそれで防げた事だとしたら責めはおうべきです。
私は自分を責めるのは得意じゃないので(?)、「ナツが棒を好きだったからしかたない。これも運命」と思いたいです。
だけど。。。。それとこれとは別なので、自覚していないといけないことだと思うんです。
ナツの気持ちはコミュニケーションしてもらったので、またお知らせしますね。
>釧路マナブさん
優しい言葉を本当にありがとうございます。
どうしようもなかった事、と思いたいです。。。
ナツが棒取りをして幸せだった事は1mmの疑いもありません。
断言できます。ナツは幸せだった、と。
せめてもの慰めです。
投稿: 藍mi-goro | 2010/10/17 12:32
なっちゃんのこと、
コメントしそびれて読み逃げしていました…。
少し落ち着かれたようでよかったです。
うちも毎年石垣に連れて行くので
レプトスピラのワクチンも打ちますが、
同じように「全種入ってるわけではないんですよ」と言われてます。
実家の田んぼでも遊ぶし、
神戸の山や川でも遊んでるし、
無菌室でもない限り完全にシャットアウトなんてできませんものね。
うちもそれを承知であちこち連れ出すんですけども。
でも…やっぱり何かあったら悔やんでしまうかも…です
なっちゃんの犬生が幸せだったことは
ブログみててもmi-goroさんにお会いしてもわかりますので
心配はしてないです。
コミュニケーションの話、まってます。
投稿: ぱんだんて | 2010/10/17 13:33
>ぱんだんてさん
優しいコメントありがとうございます。
自然の中で遊ぶ事には、人も犬もリスクがありますよね。
ナツもうちに来る前はワクチンなんか打ってもらってないはずだけど、ここまで無事に生きてきて、たまたまここで病気になったのは、運命なんだと思うようにします。
投稿: 藍mi-goro | 2010/10/17 21:31
レプトスピラの可能性が高かったのですね。
ウイルスはおとなしくしてるかと思ったら、時々、それも急に
流行するようですね。
私が10年以上前まだペットショップに勤めてた頃、福岡でパルボが急に流行して
何頭か子犬が亡くなってしまった事がありました。
ウイルスは本当に病状が急変して助けてあげられない事も多く
本当にこわい存在です。
混合ワクチンにあるこのウィルス以外の病気も
本当にいろんな偶然が重なってみんながなりえるもの。
私自身なちゅらやもんじろう達に対して伝染病にならないような気持ちの『慣れ』
があったので、身につまされる気持ちになりました。
mi-goroさん、投稿されるのもつらかったと思います。
みんなで気をつけましょうね。
投稿: しゅう | 2010/10/18 12:42
>しゅうさん
・・・はい。つらかったです。。。
でも自分達の落ち度を内緒にして、皆さんの優しい言葉に甘えているのは公平じゃないし、島に住む人達に注意喚起する為にも、あえて書かないといけないと思いました。
それでも優しいお言葉ありがとうございます。
こんな悲しい病気になる犬が1匹でも減るように祈ってます。
投稿: 藍mi-goro | 2010/10/18 22:50
もしや、私がtwitterで[ワクチンは本当は4種でいい]なんて事を聞いて書いてしまったから…かと悔やまれます。私ももうじきうちのワクチン接種日が近づいてるので色々考えましたが、うちは今、清潔な都会のドッグランでなく野生に近い野原をいつも散歩しているのだから、とやはり8種にしようかな、と思っていたところです…
過去の子たちも「あれをしなければ」「これをしておけば」、いっぱいあります。
でも、生きていた時間、精一杯愛情を注いだ事が、何より大事かもと思います。そして、教訓は必ずほかの子たちに生かす事も。
ナツは本当に幸せだったと思いますよ。「喜ぶから」って喜ぶ事を考えてもらえる犬が、どれほどいるか。
投稿: ぽん母 | 2010/10/19 01:20
こんにちは。
遅くなりましたが、ナツのこと、お悔やみ申し上げます。
長文となりますがお許しください。
何というか、こんな話をすると、かえってmi-goroさん達を苦しませてしまうかもしれないですが(ごめんなさい)、ナツが虹の橋のたもとに行ったのは、病気の流行や、mi-goroさん達の不注意ということではなくて、ただナツにとってそういう風が吹く時だったから… 生きている時間が何年かでは計れない、その時が来ただけだから… そんな気が(勝手ですが)します。
私には、コナンが不思議でした。どうしてこんなにマブイの強そうな、賢い、犬付き合いの良い、手もかからない子に、なかなか家族が現れないのだろう? 命が眩しすぎて、並の人では手が竦んでしまうのかな? と。
よく、預かりワンが預かり宅に長逗留するときは、何かそこでしなければならない事、越えなくてはならない事があるのだ… と言いますね。コナンの場合、シャンプーが怖くなくなる事かな、と私は思っていました。しかし今、コナンはコナン自身のために、mi-goroさん宅にいたのではない気がするんです。
犬付き合いが覚束ないナツに、新しい誰かと友達になる、最初の一歩を教えるために。
虹の橋のたもとで、少しだけ皆を待っていなければならないナツが、つまらなくてぼんやりすることなく、新しい友達をつくって楽しく遊んでいられるように。新しいステージへの導き手だったのではないかと。
(不吉な事でなく、弥勒の手とか、天使のはからいとか、そういうものとして。)
勝手なあれこれを申し上げ、ごめんなさいm(_ _)m
ただ、ナツの不在は悲しく、病気は辛く恐ろしいですが、どうかそのはかなさや悲しさも丸ごと含めて、みなみちゃんやケンちゃんやご主人、そしてご自身を愛せますように。
投稿: はじろこち | 2010/10/19 11:31
>ぽん母さん
いやいや、何年も前からネット上では「ワクチン無用論」がけっこうあったんですよ。
けっして最近の話ではありません。
生きている間にどれだけしてあげられるか、だかと思うので、ナツにはワクチン以外はできるだけのことをしてあげられたと思っています。
>はじろこちさん
親身なコメントありがとうございます。
今日アップしたナツからのメッセージを受け取って、私達も気持ちが慰められています。
ナツはおっしゃる通り、いろいろ学んで成長した結果、その時期が来たようです。
コナンもそれに一役かっていたんですね。そうだったのか・・・
投稿: 藍mi-goro | 2010/10/19 18:11