旧盆送り日
旧盆も三日目、送り日です。
今日が家族親戚集まって、ご先祖様といっしょにごちそう食べて盛り上がる日です。
初日にスーパーで会った知人に
「お盆の準備は大変?」と聞いたら
「次男嫁だから大丈夫よ〜。長男嫁はそりゃ大変だけど。」だそうです。
お盆の三日間、揚げ物を作り続けて気持ち悪くなった、という話も聞きます。
お仏壇のあるお家のお嫁さんは、大量のご馳走を今日までに用意しないといけないんです。
兄弟家族の数が多いから何十人分になることも!
ローカルTVでは、なぜか午後3時から各局で沖縄民謡番組。(なぜ時間をずらさない?)
混み合ったスーパーも今日はもうガラガラ。
商品もガラガラ。
道路も普段よりすいてます。
市立図書館も旧盆休みかな?と思って電話したら、開いてたのでビックリ。
行ったら、いつもいっぱいの図書館の駐車場もガラガラ。
ほんとに、みんなお家にいるんですねぇ。![]()
新聞社員だって、今日はお家にいるので、明日の新聞はありません。
ベスト電器だって今日明日はお休み。
なぜか明日まで休みのところも多いです。
なるべくご先祖様がゆっくりできるように、深夜になってから送り火をたくそうです。
久々の再会に遅くまで話がはずんで(もちろん飲んで)、夜更かし決定なんでしょうね。![]()
TVでいい話を聞きました。
沖縄本島の沖縄市(コザ)の市役所には仏壇のある部屋があって、千柱以上の無縁仏をまつっているそうです。
そしてお盆には、職員が普通のお家と同じように、お供えのお菓子やお料理を買ってきて仏壇に供えます。
無縁仏の霊を迎えて、職員が順にお線香を手向け、打紙を燃やし(室内で燃やしてた
)、みんなでお供えしたごちそうを食べて、今日霊を送り出すそうです。
もう40年以上続いている習慣だそうです。
若い職員が、年配の職員に、お供えの仕方や意味を教わることで、ここでも文化が継承されていきます。
こういう税金(多分1-2万円ぐらい)の使い方は悪くないなぁ、と思います。
明日は、戻りきれず彷徨う霊(!)を、本当にきっちり送り返すための、おはらいの獅子舞などが行われる地域もあります。
どこまでも行き届いた沖縄の旧盆でした。
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コメント
とっても石垣島の旧盆の様子がよくわかるスケッチで目を開かれました。市役所での無縁仏の慰霊、新聞の休刊など、地域の生活は、そうそう合理だけではすまないこと。どのように盆が送られるかとともにきっちりと描写されましたね。よかった。
投稿: ぶんちち | 2009/09/04 10:05
>ぶんちちさん
夏休みの宿題を先生にほめてもらったような気分です。
及第点をいただけてうれしいです。
ご指摘の通り、田舎の生活は合理性だけでは通りません。昔ながらのやり方や、気持ちがまだ生きています。それだから心がほっこりなごむのですが、いざ事が生じるとイライラすることにもなります。
投稿: 藍mi-goro | 2009/09/04 20:01