おみやげは？

与那国紀行最後は食べ物の話。

いわゆる普通の食料品は買い物が大変な与那国ですが、
黒潮に囲まれたこの島は天国。
新鮮な魚が豊富にあります。
（現在の原油高騰で漁業が追いつめられているのはここでも例外ではない）

メインはカツオ・カジキです。
実は7-8年前にも一度与那国へ来たことがあるのですが、
「国境」と書いて「はて」と読む、与那国一大きな居酒屋の大将が
とんでもないものを食べさせてくれました。
虹色に輝くカツオの刺身です。
刺身を食べて涙がでたのは、後にも先にもあの時だけ。
（雑誌の取材にちゃっかりついてったら、大将が「すごいもん食べさせてやる！」と出してくれたんです。）

大将にさしみ屋さんを紹介してもらって、カツオ１匹おみやげに買って帰りました。
（ほんとは半分でいいんだけど、１匹でしか売ってもらえなかった）
それもすごくおいしかったですが、ちょっと虹色ぐらいでした。

以来、与那国と言えばカツオの刺身と言い続けてきた私。

今回も行きましたよ。「国境」と書いて”はて”と読む居酒屋に。
今でもやはり与那国最大の居酒屋として、先日は「ぴったんこカンカン」にも出てました。
大将が代替わりしちゃったんですよねぇ・・・
刺身盛り合わせ
これで￥1500ぐらい。
あと、絶対食べてかないと！とすすめられたのが「カジキの唐揚げ」。
写真ないです。見た目がまるっと大きめの鳥の唐揚げといっしょで。
食べても鳥の唐揚げみたい。でもそれより柔らかい。
普通の切り身の部分じゃないところなんですね。
残念ながら今回二盛り頼んだ刺身ですが、虹色じゃなかったです。
大体カツオないですし。時期が少しはずれたんですね、きっと。
カツオの中でも選ばれたカツオだけが虹色になるのでしょう。

今回、家へのおみやげは空港で売っている漁協直送の「カジキ」と決めてました。
与那国空港では、発着時間限定で数件の売店が開きます。
与那国みやげはそこで買えるようになってます。
到着時にめぼしをつけて、出発時に買う、というシステムです。

空港へ行く前に、お約束のこの地へも連れて行ってもらえました。

ここの展望台で日本最西端のピクニックなんかさせてもらって
”さいはて”感満喫。

空港売店で予定通り「１斤￥1000」のカジキのブロックを買うのですが、
１斤てわかりますか？
石垣に来た頃はまだ肉・魚の単位で使われていました（今もそうかも）。
１斤=600ｇだそうです。
（写真があるといいのですが、ここまで来ると、動いているのがやっと、というぐらい疲れてたみたいで、まったく画像ナシですみません。）

ここのお店番をしていたのが、二年前に愛知県から与那国へ移住してきたという方で、出発間際までユンタク（おしゃべり）させてもらいました。

もうひとつ買ったおみやげが


おでかけ用おしゃれ（？）手ぬぐい。￥500
思ったより安かったので両方買いました。
どちらも10年ほど前からある与那国モチーフで、とても好きなんです。
上のは「カイダ字」と呼ばれ、一種の絵文字。
1885年まで使われていたそうです。
下は、ぽっくりぽっくり歩く与那国馬。

帰りの飛行機は往路より小さいプロペラ機。

40人乗りで、ますます遊覧飛行じゃないですか！
偶然往路とは反対側に座れたので、

とても美しい鳩間島も見ることができました。
往復で、八重山の有人島をすべて見ることができたんじゃないかしら。

石垣島とその周辺離島はリーフに囲まれて、島の雰囲気や景色が女性的。
一方与那国島は、空から見ても、実際にそこにいても、何かとても男性的。

「プロペラよ！あれが大都会石垣だ！」

ごっちゃり建物が建ってますよねぇ・・・限定的だけど。
離島から戻ると、石垣は都会です。何でもある。便利。

画像ないですが、与那国空港で買ってきたカジキ１斤。
刺身にして、ご近所とわけて食べたのですが・・・オイシーイ
「トロカジキ？！」と思わず言ってしまうぐらい、脂がのって、甘くて、そりゃもう、あなた。
あとは黙って、モクモクと食べまくりました。

やっぱり与那国は刺身だわ。