ふれあい
”ふれあい”・・・みなみにとっては最苦手項目だった。
ケンが仲間に入るまでは。
みなみは身体接触がきらいで、犬同士はもちろん、私達がなぜるのは喜ぶけど、抱え込んだり、体重をかけたりすると飛び上がって嫌がり、逃げてた。
「信頼がないんだ」と悲しいけど、そういう性格だからしかたない、とあきらめたり。
でもナツがきて、今の家に引っ越して、24時間室内でいっしょにいられるようになって、少しずつ変わった。
私達の接触には、相当寛容になり、みなみからひっついてくることもある。
ナツには変わらず厳しい・・・ナツがどこか接触すると「キャッ」とばかりに逃げる。
でもケンが来て2ヶ月ぐらいした、ある日、みなみのベッドにいるケンを発見。もうビックリ。
「みなみ、いいの?それでいいの?」と何度も聞いた。
みなみはイヤならすぐに自分が出ていくから、そこにいるということはイヤじゃないわけで・・・
ケンがみなみの固い固い心の壁に小さな風穴をあけた。
(↑ナツ&ケン)
ナツはそれまで犬同士で遊ぶ、ということを知らなかった。
初めて味わう犬同士のふれあいは、ナツの精神的情緒的成長を大幅にうながし、
この1年でナツはものすごく変わった。少なくとも家の中では
ケンとくつろいでいるナツを見ると、心から「ナツ、よかったねぇ〜」と思う。
←不安そうな顔でみなみにひっついているケン。それを嫌がらないみなみ。
よそのお家では当たり前かもしれないこんな情景が、我が家では、もう奇跡のような変化。
みなみだけ出かけて帰ってくると、ケンはもう大騒ぎでみなみを迎える。
「おかえり、おかえり、ボク心配したよ」
「帰ってきてよかったよかった」
そんな感じで、みなみの口元をペロペロなめ続けようとする。
みなみはうっとうしそうに顔だけ逃げているけど
最近はちょっと変わってきたのかな。
時間はかかるけど、犬も(人のように)他者とのふれあいで変わるんですね。
犬だからって、新しい犬とすぐ仲良くなれるとは限りません。
人間と同様に性格や相性があるみたいです。
だから2匹目の犬を迎えたトライアルで、いきなり先住犬が怒ったからといって、その犬とはもうダメと決めつけないでください。
うちのみなみは、ナツにもケンにも最初の2週間は見るたびにうなって怒ってました。
お互い新しい犬となじむのに1ヶ月以上かかるかもしれません。
意識しなくても飼い主は新しい犬にはすごく手をかけています。
だからその間、飼い主が先住犬に対しては新しい犬の倍ぐらい気をつかって、先住犬の嫉妬をかわないように、意識的に先住犬に話しかけてやらないと。
本でそういう話を読んでいたので、ナツが来たときも、ケンが来たときも、みなみにはものすごく気を遣いました。
もともと手がかからない子なので、意識しないとほったらかしのようにみなみが思うかもしれないからです。
また、ものすごくプライドの高い子なので、みなみのプライドを私達二人がかりで守りました。
それでなんとか最初は嫌がっていたナツやケンを同居犬として認めてくれたのかなあ、と思っています。
もし余裕があれば2匹3匹で飼うのはお勧めです。
確かに体力・経済、どっから考えても大変ですが(旅行に行けない)
犬と人間との愛情だけでなく、犬同士の愛情もプラスされて家内の幸せも倍増
大きさの確定した成犬だと、力関係が変わることもあまりないので2匹目以降には迎えやすいかもしれません。
以前にも書きましたが、成犬からでも大丈夫。
もちろんしつけられるし、人間とも犬同士も愛情を育てられます。
ナツのように5才過ぎてから大幅に情緒が成長することだってあります。
子犬が育つのは当然でも、成犬が変化していくのを見るのは飼い主冥利につきます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
<追記> いただいたコメントを読ませていただいて、「ちょっと誤解があるかも」と思って、親バカ説明を追加します(語りたくてしかたないんだな)。
みなみは変わったと言っても、”接触されても逃げなくなった”という程度です。最初の画像や最後の画像のように同じ場所にいられるようになった、と。
真ん中の画像でケンとむつみ合っているのはナツです。ナツは他の犬との接し方がわからなかった子ですが、ケンが来て半年ぐらいでケンとの遊び方がわかったようです。力加減をしてひっぱりあっこができた時は、その成長に涙しました。そしてケンとべたべたひっついて、お互いなめあったりしてくつろいでいます。よかったよかった。ウンウン
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コメント
なっちゃん、みなみちゃん、ケンちゃん。
すっごく素敵だね~~~~~~!!!
一緒に寝るようになったり、
嬉しそうに笑うみなみちゃんとケンチちゃんが
愛おしくて、たまりません♪
こうやってmi-goroさんの愛情と共に
心を開いていってるんですね☆
心が温かくなったです~~~。
ありがとなりよ~~~~~~~!!!
投稿: SUCI | 2008/04/07 00:12
みなみちゃん、ケンちゃんのお耳を舐めてあげてますね〜。
小さなケンちゃんを見て、母性に目覚めたのかもですね。
私が会った時は、「人にも犬にも慣れない」って感じのコではなかったですよねぇ。
びりびりくんにもじゃれてたし。
だから以前のみなみちゃんのお話を読んでびっくりしました。
今のみなみちゃんからはあんまり想像つきませんね。
でも、良かった♪ 良かった♪
投稿: 田尾たんぼ | 2008/04/07 01:37
いい雰囲気ですねぇ。目に浮かぶようです。
我が家の子たちも一緒に生活しているなかで感じることは、全く同じです。おっしゃるとおりだと思いますね。
一緒に生活できてホントによかったと思っています。
投稿: mare&ちゅら | 2008/04/07 10:36
>SUCIさん
わ〜〜ありがとうございます。私もこの子達が愛おしくてたまりません。可愛い子がいっしょに仲良くしてくれてるともっともっと可愛いです。
もう親バカたれ流し〜〜〜
>田尾たんぼさん
ケンが小型でまだ若かったのが、みなみとナツの母性本能を目覚めさせた可能性は大いにあると思います。取り合わせがよかったんですかね。
びりびりとはジャマ遊びはしますけど、いっしょにくつろいだりは絶対しないんですよ。誰とでもすぐくつろぐケンと較べると、やはり生まれつきの性格もあるかな、と思います。
>mare&ちゅら
1匹と暮らしているときも幸せを満喫していたつもりですが、2匹になってからの喜びはまた別格ですよねぇ。3匹だと、もっともっと楽しいですよ〜〜〜(笑)。島にいらしたらぜひ!!
投稿: 藍mi-goro | 2008/04/07 13:28
我家に18年間いた猫ジジが4日に亡くなった。親猫が毒を食べて生後3日で亡くなった。Wifeがスポイトでミルク(ドライミルク)で育てたので、猫仲間と会話が苦手のようであった。いま6歳になる猫チャミィは、大雨の日に痩せた子猫(生後2W位)で車庫にいて翌日から動物病院通いで計3万円くらいかかった。この猫チャミィをジジは嫌いであった。2年位生活を共にするとお互いをそれなりに認め合うようになっいたが、真の交流までは至らなかった。
言葉で伝えられない人は子ども、老人、身障者と居るが犬猫を飼っていると相手を思う気持ちがあれば、多少なりとも理解できるような気がする。もの言えない生き物はたくさんある。人間も自然に生かされていることを忘れ勝ちだ。傲慢な自分を反省させれるのは自然の偉大さだと思う。
投稿: 仲沢 | 2008/04/07 20:08
>仲沢さん
ジジちゃんは天寿を全うできてよかったです。ご夫妻の優しさで2匹の猫ちゃんが暖かい家族のもとで暮らせてよかったです。
お互いの存在を許すことが何より大切ではないでしょうか。うちのみなみもナツとは未だに親しい交流はありません。ただ「そこにいてもいいよ」て感じ。
でも気に入らなくても「私はここにいます。あなたはそこにいてください」という互いの存在を認める寛容の精神を、もっと人間にも持ってほしいと思います。
投稿: 藍mi-goro | 2008/04/07 20:26
うちは逆に「誰とでも仲良くする」「なんでも受け入れる」犬だったのが、私にべったりになって犬にも人にも好き嫌いがはっきりするようになりました。大人になった証拠かもしれないですけどね。
うちのPもみなみは受け入れてくれてたのは、やっぱり会ったときに子犬だったからかな?
そういえばこの前遊びに行った時はみなみが私の膝に乗ろうとしてましたね!確かに前はあそこまで心を開いてくれなかったのに…
投稿: ぽん母 | 2008/04/07 23:15
>ぽん母さん
本来は好き嫌いがあるのに、多分生きる知恵としてぽんちゃんは誰でも何でも受け入れていたのでしょうね。今は安心して好き嫌いできる状態なんですよ。うちの子達も好き嫌いが言えるのは結構なことだと思ってます。
みなみの変わり様には、数度受けたアニマルヒーリングも関係しているのかもしれません。
投稿: 藍mi-goro | 2008/04/08 11:51
本当に素敵な兄弟(親子?)愛ですね。いとおしそうにケンちゃんを見つめるミナミちゃんの優しい表情がなんともいえないです。
アニマルヒーリングはどんな感じでしたか?ききた~い。
投稿: ふぇねっく | 2008/04/08 17:41
>ふぇねっくさん
ヒーリングは相手が犬だけに、どういう感じだったかはわからないのですが、偶然か必然か、その後みなみが素直に甘えたりするようになった気がします。詳しいことはメールでお知らせします。
投稿: 藍mi-goro | 2008/04/08 19:47