十六日祭
旧暦の1月16日は十六日祭という、八重山では大変重要な伝統行事の日です。
この日はあの世の正月です。
普通の正月、旧正月、そして十六日祭と来るので、3度目の正月。
これでようやく松があけるとか。
午後から、正月料理を持ってお墓に一族で出かけます。
これがどれぐらい重要かというと、参加できるように学校・会社・店などはほとんど半ドン。
地元新聞は社員がこれに出るので、翌日は新聞がありません。
前日のスーパーは大晦日のように混んでいます。
この日に合わせて帰郷してくる人も大勢います。
当然ながら、墓地付近は大変な混雑。
ほとんどの墓地は離れた所にあり、細い農道沿いです。
片側は既に駐車場となり、残り一台分の幅であっちから来る車とこっちから行く車が行き来します。
(普段こういう経験がないので、ムチャクチャ怖い。私の車はまさにど真ん中で立ち往生中)
この日は朝から降っていた雨もあがり、日が射して暑いぐらいでした。
墓前に花と飲み物ごちそうなどをまずお供えして、みんなでお参りします。
それから、みんなで飲食します。
これを見て、初めて、どうして沖縄のお墓があれほど巨大なのかわかりました。
屋根もついているので、雨が降っても大丈夫。
ブルーシート一枚ぐらいの広さがあり、8人は楽々すわれます。
そして1時間半ほどで、お菓子やお料理をみんなで分け合って解散します。
こういう風習が、ずっと続いていくとよいと思います。
最近は内地風の小さなお墓も増えていて、それではブルーシートを広げるスペースがないので、その場で飲食はできないようです。
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コメント
実は昨日の十六日祭に行かなかった。。。
ちょっと忙しくて・・・
おじぃ&おばぁに何と言われることやら
うちのおじぃは4男なので、今のお墓には入れないそうです。
うちの旦那は次男なので、おじぃのお墓にも入れないそうです。
なので私は小雪たちと一緒に、私の実家のお墓に入るつもり。
一族なら誰でもWellcomeよん。
投稿: 都わすれ | 2008/02/23 20:53
私も昔、竹富島へ行った時に八重山のお墓を初めて見た際、その大きさにびっくりしました。
大きいのには、そういう理由があったのですね!
納得しました!
投稿: でぴょん | 2008/02/23 22:40
なんてお祭りが多いんでしょう♪
祭好きとしてはワクワクします。
島はご先祖様をとっても大切にする文化ですよね。
アジアのお寺なんかもそうですが、お寺やお墓を囲んで、人々が集えるのって何だかすごくいいなって思います。お化けとかとは縁がなさそうで、楽しい感じ。ホントずっとなくならないでいてほしいなぁ。
投稿: クリコ | 2008/02/24 14:09
>都わすれさん
顔出さないのは、きっと、ちょっと・・・?
長男しか入れないのですか?全部だと人数が多すぎるのかしら。
この前別の人に聞いた時は、全員OKと言ってました。おうちによっても違うんですかね。
私はお墓は別にいいので、海にまいてもらいたいです。
>でぴょんさん
そうなんです。↑みたいに家族が多いのも大きい理由だと思いますが、一番はこの行事のためではないかと。
>クリコさん
これは祭といっても法事の一種ですが、学校や仕事が休みになる点はマツリだ!感もありますね
これだけ大事にしていれば、お化けもでなさそうだし、いつまでも続いてほしい行事です。
投稿: 藍mi-goro | 2008/02/24 16:29
NHKのちゅらさんでお墓見ました。かなりの大きさですよね。
そういった訳なんですかー。みんながご先祖さんをしのぶなんていい風習ですよね^^
ワタシが小学生の時はお神輿担ぐ子は早退したり、祭りごとを皆で楽しんでいるって感じでしたが・・・今はちょっと寂しい感じです。
投稿: みっちゃん | 2008/02/24 20:26
>みっちゃんさん
人がすわるところだけで、2-3畳ありますね。全体では4畳半近い大きなものもあります。
地域総ぐるみで、学校も会社も、協力していかないと守れないでしょうね。。。
投稿: 藍mi-goro | 2008/02/24 23:23