« 優しい目 | トップページ | 踊る運動会 »

2007/06/23

慰霊の日

沖縄では今日は「慰霊の日」です。
先の大戦でアメリカとの激しい地上戦に負けて沖縄の司令部が降伏した日です。
沖縄では学校も役所も図書館も休みです。
今年はたまたま土曜日ですが、平日でも休みになります。
慰霊の日の1週間ぐらい前から、TV・新聞でも盛んに沖縄戦特集が組まれます。
今年は教科書検定問題で、普段より早い時期から熱心に取り組まれた気がします。
Img_3903
ここからちょっと深刻な話です。
沖縄戦特集が始まると、移住者は肩身がせまくなります。
八重山には空襲はあったけれど、アメリカ軍は上陸しませんでした。
島にいたのは日本軍です。
島で戦争が理由で死んだ人は数千人ですが。
加害者は日本軍で、直接的・間接的に関与しました。
日本軍は略奪をし、虐殺をし、島民をマラリアがはびこる危険地帯に移動させました。
そのせいで大勢が衰弱してマラリアで亡くなりました。
興味のある方は「戦争マラリア」で検索してください。
八重山で児童が戦争の話を劇で演じると、悪役は日本軍です。
日本人の一人として、そういうことがあったのを覚えておきたいと思います。

沖縄の人達は骨身にしみて知っています。
「軍隊は住民を守らない」と。
それで軍隊を島に入れるのを、とにかく嫌います。
それでも与那国には明日軍艦が入港するそうです。

|

« 優しい目 | トップページ | 踊る運動会 »

コメント

「戦争マラリヤ」のことを里美さんから聞いていたのを思い出して、検索してみた。Googleウエブに「ハテルマ・ハテルマ」が出てくる。これを書いたのは誰か、分からないけれど、日本軍による強制移住で、島の人々が約4000人も亡くなったとの事。これを朗読劇にした(栗原省)は凄いと思う。またこの「戦争マラリヤ」を小学校社会科教育として実践した(武富町 大原小学校)の(吉村、新城、蔵原)教論にも拍手したい。郷土の歴史を通した問題意識を深める本当の教育だと思う。また、尊敬する作家・故灰谷健次郎の著者「太陽の子」にこの
戦争マラリヤの記述あるとの指摘、忘れていたが読み直してみると、確かに書いてある。きれいなこの石垣島のブログを見る度に、この平和な日本の礎となった無名戦没者の無念を思い、平和の重みを感じる。

投稿: 仲沢 | 2007/11/04 02:06

>仲沢さん
まったく同感です。
毎年この季節になると、朗読劇があちこちで行われます。
ずっと続けてもらいたいです。

投稿: 藍mi-goro | 2007/11/04 15:51

この記事へのコメントは終了しました。

« 優しい目 | トップページ | 踊る運動会 »